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宝塚のイタリアンレストラン ロッソネロ「rosso nero」植松寛さん

「rosso nero 植松寛さん


 阪急逆瀬川駅から16号線を有馬方向にゆるやかな坂道を上ったマンション街の一角、アヴェルデ4番館の2階にイタリアンレストラン「rosso nero(ロッソ ネロ)」がある。このレストランを訪ねたのは、2013年盛夏だった。私達は長年住み慣れた東京を離れ、宝塚にやって来たばかりだった。同じ日本とは思えぬ慣習の違いに戸惑う日々であった。昼食を取ろうとレストランに入ると、立派な木製の梁と白壁、オシャレな額装とピアノ、窓から望む緑豊かなロケーション、まるでイタリアのリゾート地を訪れたような気分になる。厨房の青年が初々しい笑顔で迎えてくれた。その人がオーナーシェフの植松寛(うえまつひろし)さんである。ストレスと緊張感から解放され、ホットできるひと時を過ごした。勿論、味も充分に満足出来た。転居する3年程前から家を捜すため、何度かrosso neroのあるアヴェルデ(マンション名)を訪れたことがあった。だが、その頃は、こんな洒落たレストランはなかった。rosso neroは、イタリア語で赤と黒という意味。後に、植松さんが小中高時代にサッカー少年であり、昔からイタリアのサッカーチームACミランが大好き、チームカラーのrosso(赤)とnero(黒)も気に入っていたことを知り、その由縁に納得したのだった。

                                                文と写真:奥村森

もっと詳しい記事は「宝塚からの宅急便」下記をクリックして下さい。
http://tanukuro2013.jugem.jp/?cid=16

rosso nero ホームページ
http://rossonero.be5.net/

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「てんぷら矢吹」 矢吹恭一さん

「てんぷら矢吹」矢吹恭一さんと子息

「てんぷら矢吹」との出会いは、数十年前に父と訪れたのがきっかけだった。兎にも角にも「美味しい」というのが第一印象であった。以来、仕事で頑張った時、人間関係で悩んだ時、心機一転をはかる時、友を祝う時、僕は、必ず矢吹さんの天ぷらを食べることにしている。寡黙な矢吹恭一さん、いや、顧客への気配りから会話を封印しているというのが正解かも知れない。主人が、常連さんとだけ会話する店をよく見かけるが、馴染みのない客にとっては、決して感じのよいものではない。なかには話しかける人もいるが、矢吹さんの会釈だけで会話は成り立たつ。矢吹さんの料理を何十年も食べてきたが、いつも満足、失望したことは一度もない。味も上品、自分にとっては世界一の天ぷらだと思っている。

私の仲間が西荻春秋というブログで「てんぷら矢吹」を取材した記事があるので、店の様子を知りたい方は、是非ご覧下さい。
http://shoan-sha.cocolog-nifty.com/nishiogishunjyu/2015/06/60-a48d.html
「てんぷら矢吹」
住所:東京都杉並行区高井戸東3-28-24 ドムス高井戸1F
電話:03-3334-0070

ベルク・バイオリン工房 桂敏明さん

桂敏明さん
「西荻春秋」の取材でバイオリン職人の桂敏明さんを訪ねた。バイオリン知識のないスタッフが取材するので心配だったが、あらゆる分野に通づる「ものづくり」の基本理念を説得力ある言葉で語られた。とても明解で興味深かった。

桂さんの言葉には哲学がある。

「形が音」
「最初に本物を見ることが一番大事」
「楽器は作って直ぐに鳴るわけではない、出来た時点で鳴る楽器は駄目」
「職人は500年鳴るように作りたい、ずっと弾いて鳴るように作らなければいけない」
「楽器づくりは人間関係と似ている。人の気もちもわからないようなら、楽器の気もちもわかる訳がない」

下記の「ベルク・バイオリン工房ホームページ」と「西荻春秋」のリンク欄をクリックして、バイオリン職人の世界に触れて頂けると嬉しいです。

ベルク・バイオリン工房 ホームページ
http://bergviolin.jp/

「西荻春秋」
http://shoan-sha.cocolog-nifty.com/nishiogishunjyu/2016/10/post-7e45.html

ベルク・バイオリン工房 Maker & Restorer 桂敏明
住所:東京都杉並区松庵3−39−3 電話:03-3334-7179
営業時間:10:00-20:00
定休日:日,月曜日
JR西荻窪南口より徒歩4分

杉並区立郷土博物館を訪ねて

「西荻春秋」の取材で杉並区立郷土博物館を訪ねた。昭和26年、私の家族は疎開先の長野県から井の頭線西永福に移り住んだ。当時、西永福から下高井戸に向かうと野辺が広がり、神田川の水は清く、ザリガニと戯れながら少年時代を過ごした。ゆったりとした環境ながらも防空壕跡がいくつかあり、戦後の傷跡を残していた。

永福町駅から大宮八幡神社に向かって歩くこと約20分、杉並区立郷土博物館はある。決して便利な場所とは言えないが、緑豊かな環境なので心地よい。子供の頃、この場所に訪れるには相当な勇気がいった。家から遠いこともあったが、鬱蒼とした森で迷子になったらどうしようというという心配からだ。そんな回想をしながら歩いていると、あっという間に郷土博物館に着いてしまった。

受付で声を掛けると、学芸員の駒見敬祐(こまみけいすけ)さんと小室綾(こむろあや)さんが取材に応じて下さった。駒見さんはフィギュアスケートの羽生結弦(はにゅうゆづる)選手似の好青年、小室さんは温厚で親しみを感じる人柄だ。丁度その頃、駒見さんが企画した「すぎなみ郷土史物語」、小室さんが企画した「来てみて発見 ミャー・ジアムすぎなみ」を開催していた。

展示室で解説する駒見さんの姿に触れると、一途な情熱が伝わってきた。テーマは地味だが、展示物を見て解説文を読むと杉並の歴史に引き寄せられ、時間の経つのも忘れてしまった。小室さんの企画は、杉並区の飼い猫をテーマにしたもの。たわいもない日常の温もりが感じられるよい展覧会だった。



杉並区立郷土博物館
                   上段画像は杉並区立郷土博物館、下段画像は駒見敬祐さんと小室綾さん


催事情報
パネル展 杉並の古文書を読む「みおつくしの会」活動報告(10月3日~11月26日)
郷土博物館分館10周年記念 パネル展示「区民参加型展示の10年」
特別展「杉並名誉区民石井桃子生誕110年記念特別展」 (10月7日~11月26日)
特別展「石井桃子生誕110年記念特別展」関連行事
古文書講座



杉並区立郷土博物館 東京都杉並区大宮1丁目20番8号 電話:03-3317-0841 開館時間 午前9時 から 午後5時 まで

武蔵野うどんを通して考える農と食卓

_06_a_2[1]           
平成26年2月16日、すぎなみ大人塾で「農と食を考える」が開催された。ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」。武蔵野うどんと精進揚げなどかつての物日の食事を再現、試食しながら語らうイベントだ。講師は窪田幸子さん(杉並区グリーングラス窪田農場)である。

テーマは下記の通り
1 「和食ってなに」武蔵野うどんと暮らし
2 武蔵野うどんを試食
3 農業と流通システムの変遷と生産物の変化
4 環境と自分自身の為にどう「食べる」べきなのかを考え、話し合い、導き出すきっかけを作る
5 我が家の農業システム 自然循環型農法について

講義内容
食を巡る環境が、大きく変化しようとしている。毎日食べているものがどこでどうやって作られて来たものなのか把握できていないというのが現実。「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録された。無形文化遺産への登録に「顕著な普遍的な価値」は求められない。重視されるのはその文化を支えるコミュニティー、つまり、食は文化だということである。
日本に於いて実際は厳しい状況におかれている「和食」。その理由はさまざまあるとしても、この変化の中でも食というのは「単なる食料だろうか」という問いかけが人々の意識の中にあるように思える。食べやすいように作りやすいように日々研究が積み重ねられていく現場とは別に、どうして価格や生産性、利便性だけで食を考えてはいけないのか。厳しい時代の生活との迫間に、漠然とした想いを抱く人も多いのではないだろうか。
この講座ではかつての武蔵野周辺の村のコミュニティーと食文化の一部を体感。この土地、この地方の気候、風土、いまの季節に環境に負荷をかけずに食べられる食事。そしてその文化がなぜそのように形成され、そこから現代までどのように生産と流通と人々の意識が変化したのかを現場の視点で語った。窪田さんは、環境と自分自身の為にどう食べるべきかを真剣に考えなければならない時代だと指摘する。
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